マリナーズ
03年春季キャンプで注目

若手選手プロフィール

少し気が早いかもしれませんが、2月に始まる春季キャンプ(スプリングトレーニング)に向けて注目すべき若手選手をピックアップしました。テーマは来春のキャンプ次第ではもしかするとメジャー定着するかもしれない若手です。

早速メジャーに定着する選手ってのがはたして何人いるかは分かりませんが、どんな選手だろう?って想像してみるのも楽しいものです。
そしてここで注目していた選手がうまく活躍したりすると喜びも一入(ひとしお)だとおもいます。

こんな選手がいるよっていう情報がありましたらぜひ掲示板メールで教えてください。
今後ももしかしたらボチボチ更新していくかもしれません。そのときは掲示板で告知すると思います。

野手編 ■ 投手編 ■ 独立リーグ編
last up date 01/16/03

■野手編■

表の見方:左から名前、ポジション、年齢(誕生月/日/年)、利き腕/打席
Rank:リーグの段階 G:試合数 AB:打数 ABV:打率 2B:二塁打 3B:三塁打 HR:本塁打 RBI:打点 SB:盗塁 CS:盗塁死 OBP:出塁率

ウィリー・ブルームクイスト 内・外 25歳11/27/77 右投/右打
Willie Bloomquist
セプテンバー・コールアップ(9月召集)でメジャー昇格後、一気に大ブレーク。マリナーズファンに救世主到来を感じさせた。
99年のドラフト3位で入団し、その年ルーキーリーグで.287、翌00年はカルフィルにアリーグ(A)で.379と期待にこたえた。01年サンアントニオ(AA)では.255と壁に当たるもリーグ3位の34盗塁(9失敗)とスピードを見せて、02年タコマ(AAA)に昇格。順当に成長してきた。
とはいえ守備、打撃ともイマイチまとまらないことからユーティリティーに転向することにし、昨年から外野守備に挑戦し始めた。
来季は開幕からメジャー定着するだろうが、昨秋は出来すぎと考えて、期待をしすぎないほうがいいかもしれない。打率.270、代打で.250も打てば誉めてあげたい。(ちなみにマリナーズの02年代打の成績は.211)
あくまで外野手、もしくはユーティリティー。ショートのバックアップとしては考えないほうがいいだろう。
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
Seatle AL 12 33 .455 4 0 0 7 3 1 .526
Tacoma AAA 104 337 .270 14 3 6 47 20 10 .331

ケニー・ケリー 外野手 23歳06/26/79 右投/右打
Kenny Kelly
02年のスプリングトレーニング(春季キャンプ)で.333を打って一躍注目された選手。(注:"あの"ギプソンが.362打ってます)守備もなかなかよかった。
全米高校生で20位に選ばれた超有望選手での97年デビルレイズにドラフト2位指名で入団。アメリカンフットボール選手としても有名で、デビルレイズ入団後もマイアミ大に進学してハリケーンズのQBとして99年にはビッグイーストリーグトップの1試合平均212.6ヤードのパスを投げた。
00年からは本格的に野球に打ち込み、その年に2試合だけだがメジャーデビューし、オフに金銭トレードでマリナーズ傘下に移籍。01年はサンアントニオ(AA)で.262/11HRを記録した。
素質は十分なだけにあとはブレイク待ち・・・キャンプでの結果次第ではメジャーデビューもありうるか?!
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
Tacoma AAA 122 391 .248 13 10 11 53 11 3 .296

以下来春でのメジャー入りは可能性薄いけど、一応・・・

ヤーマル・ストロング 外野手 24歳08/05/78 右投/右打
Jamal Strong
2000年のドラフト6位。
01年にはマリナーズ傘下マイナーで合計82盗塁をした俊足が売り。その年のマリナーズマイナー最優秀選手に選ばれている。打率も合計で.326と傘下で3番目によかった。まずウィスコンシン(下のA)で51試合.353/35盗塁と大暴れすると、サンバナディーノ(上のA)に昇格しても81試合.311/32打点/47盗塁の成績を残した。
昨年はサンアントニオでまずまずの成績を残し、来季はタコマ(AAA)へ昇格するだろう。この恐ろしいほどの成長ぶりを考えれば、春季キャンプで大爆発しても決しておかしくはない。ただし育成という面では、将来を考えてじっくり育てたほうがいいのでいくら活躍したとしても春での昇格というのはないのではないだろうか。(外野手あまってるし)
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
San Antonio AA 127 503 .278 16 5 1 31 46 16 .336

ライアン・クリスティアンソン 捕手 21歳04/21/81 右投/右打
Ryan Christianson
99年高校NO1捕手としてマリナーズにドラフト11順目で入団。
昨年はサンアントニオ(AA)でシーズンをスタートさせたが最初の6週間で打率.216と不振に陥りサンバナディノ(A)へ降格。そこで本来の打撃を取り戻していったが、走塁エラーで足を負傷し、2ヶ月戦線離脱。しかし怪我から復帰してサンアントニオに再び昇格してきた最後の1ヶ月は.323と高打率を残し、来季に期待をもたせることを忘れなかった。
守備の面では優秀な能力を見せるが、課題は打撃。パワーと打撃センスを見せるが、大振りで引っ張りに走る傾向にあり、打席経験もあまりつめていない。新人の年にキャンプに呼ばれたほど期待されている選手だけに、マイナーでじっくりと経験をつんであがってきてもらいたい。彼の顔をメジャーで見るのは最短でも04年シーズンではないだろうか。
←ふっくらしたお顔は99年のデビュー時の写真。
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
San Antonio AA 52 190 .253 11 0 5 17 0 2 .317
San Bernadino A 21 71 .282 11 1 1 8 1 0 .346

グレッグ・ドッブズ 外野手 24歳07/02/78 右投/左打
Greg Dobbs
高校卒業時の96年にマリナーズから52位指名、大学在学中の99年にアストロズから10位指名を受けたが入団せず、01年大学卒業とともにマリナーズ入団。
大学時代はリードオフで外野手をつとめたが、マリナーズは大型三塁手になることを期待して02年サードへコンバートする。しかしウィスコンシン(A)で23エラーと散々な結果に終わりこれを断念。サンアントニオへ昇格後は外野手としてプレーし、わずか2エラーと外野手適正を見せた。
悩みの守備から開放されたためか、打撃も大爆発。アリゾナ秋季リーグでも6試合に出場し、打率.286(28-8)の成績を残している。
外野手王国マリナーズにおいてメジャー生き残りは厳しいが、キャンプで活躍する可能性は十二分に秘めている。
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
San Antonio AA 27 96 .365 2 0 5 15 1 3 .425
Wisconsin A 86 320 .275 16 2 10 48 13 3 .338

シン・スー・チョー 外野手 20歳07/21/82 左投/左打
Shin-Soo Choo
01年、10代の選手としては破格の契約金130万ドルで韓国から渡米。マリナーズ期待の星である。
ストライクゾーンを熟知しているため、四球での出塁も多く(ウィスコンシンで70個)、小さな体に似合わず天性の手首の強さからパワーもある。スピードも申し分ないが、盗塁術に関してはまだまだ勉強する余地があるようだ。
またマウンドなし(平地)で90マイル中盤を記録する強肩の持ち主で、左利きということからも、投手転向もありうるかもしれない。
今年初めてフルシーズンをプレーしたばかりで、夏場にはオールスターヒューチャーズゲーム(マイナーオールスター)出場、そして春季キャンプ招待と期待は大きいが、来季はじっくりとマイナーで成長し、04年のメジャー昇格を期待したい。
キャンプでは打撃は苦戦するだろうが、彼の強肩ぶりを注目してみたいものだ。
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
San Bernadino A 11 39 .308 5 1 1 9 3 0 .460
Wisconsin A 119 420 .302 24 8 6 48 34 21 .417

キャンプに招待されず・・・

カルビン・ピカルイング 一塁手 26歳09/29/76 左投/左打
Calvin Pickering
オリオールズ95年のドラフト35順目でのプロ入り、と決して期待が大きかった選手ではない。
しかし120kg〜130kgの巨体を生かした打撃で96年にルーキーリーグで60試合で18HRと打ちまくりオールスターチーム(ベストナイン)に選ばれると、98年はイースタンリーグ(AA)で.308/31HR/114RBIと大活躍してリーグのオールスターチーム、新人王、MVPに選ばれメジャーデビュー。
翌00年はロチェスター(AAA)で.218と不振に陥るが22HRと長打力は健在。翌01年には.282/21HR/98RBIと復活する(オールスターチームに選ばれる)と、トレードでレッズへ、1週間後の9月、ウェイバーでレッドソックスへ移籍し活躍。期待された02年はキャンプで右足を負傷、手術して1年を棒に振ってオフに40人枠からはずされた。
キャンプでの復活次第だが、もしかすると左の代打要員(でも一塁ってコルブランとったしなぁ)となれるかもしれない。巨体にも注目。乱闘要員として(以下略

注:下のデータは01年のものです。
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
Boston AL 17 50 .280 1 0 3 7 0 0 .379
Cincinnati NL 4 4 .250 0 0 0 1 0 0 .250
Rochester AAA 131 461 .282 25 0 21 98 0 1 .379
Luisvill AAA 1 4 .250 0 0 1 1 0 0 .400

ルイス・フィグウェロア 三塁手 25歳03/02/77 右投/右打
Luis Figueroa
ドミニカ出身の25歳。6歳のときに高熱を出して難聴となり音の80%が聞こえない状態となったが、昨年補聴器を埋め込む手術をしてよく聞こえるようになった。
96年ウィスコンシン(A)での試合中に、ポップフライを追いかけているとき掛け声が聞こえず捕手と激しく衝突し左上腕2箇所を複雑骨折し手術をした。98年復帰し、ミッドウェストリーグのオールスター戦に出場。チームの選球眼賞を受賞。99年アリゾナ(R)で10打席、打率.500、出塁率.500、ランカスター(A)で164打席、打率.356/15HR/7盗塁、出塁率.427という記録を残している。
選球眼がよく出塁率が高いのが特徴で、昨年サンアントニオ(AA)で24四球、サンバナディノ(A)で11四球を選んでいる。守備はサンアントニオで試合のほとんど46試合三塁を守り5エラーとまずまず。
まだまだ気が早いが、三塁手のバックアップとして考えた場合、キャンプで結果を残せばメジャー定着もありうる・・・かも。
*ちなみに同姓同名のプエルト・リコ出身の内野手(こちらは28歳)ともマリナーズはマイナー契約を結んでいます。
Team Rank G AB AVG 2B 3B HR RBI SB CS OBP
San Antonio AA 48 180 .339 13 0 1 25 2 1 .417
San Bernadino A 33 135 .341 9 0 0 25 0 0 .392
Arizona R 3 13 .462 1 0 1 5 0 0 .462

■投手編■

表の見方:左から名前、ポジション、年齢(誕生月/日/年)、利き腕
Rank:リーグの段階 G:試合数 W:勝利 L:敗戦 ERA:防御率 SV:セーブ IP:投球回 BB:四球 SO:奪三振 BB/9:試合当たりの与四球率 SO/9:奪三振率

ラファエル・ソリアーノ 先発 23歳12/19/79 右投/右打
Rafael Soriano
90マイル後半の伸びのあるの直球がメジャーでも十分通用することは、一度証明された。惜しくも怪我でマイナーに降格したが、復帰したあとはスライダーとチェンジアップを磨き、2Aのリーグチャンピオンシップ最終戦では7回を2安打無失点14奪三振という圧巻の内容で抑えてリーグ制覇。
先発として使うには、6回以降のスタミナが課題だろう。キャンプでの出来次第だが、今年はロングリリーバーとして使われることになりそう。将来的には先発でもいいが、コントロールがいいので高齢化が進むブルペン入りをさせるのもなかなか面白い考えではある。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Seatle AL 10 0 3 4.56 1 47.1 16 32 3.04 6.08
San Antonio AA 10 2 3 2.31 0 46.2 15 52 2.89 10.03

ギル・メッシュ 先発 24歳09/08/78 右投/右打
Gil Meche
99年彗星のごとく現れて、16試合(15先発)に登板して8勝4敗4.73と好成績を残したメッシュは、翌00年に15試合(15先発)で4勝4敗3.78と期待以上の活躍を見せ初完封もやってのけた。しかしその後右肩を痛めて戦線離脱・・・01年も再び右肩を痛めて1試合も登板できなかった。そして今度こそ、と思われた02年もキャンプ中に離脱。メジャー復帰はならなかったが、約2年ぶりに登板することはできた。
中断されているベネズエラ冬季リーグでは5試合に先発し、2勝1敗3.54、被打率はわずかに.196と上々の成績を残している。キャンプでの成績次第だが、先発5番手をまかされる可能性は十分にある。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
San Antonio AA 25 4 6 6.51 0 65 32 56 4.43 7.75

JJ・パッツ 先発 25歳02/22/77 右投/右打
Joseph Jason Putz
99年のドラフト6位右腕。01年はAAサンアントニオでテキサスリーグ8位の防御率3.83を記録。26先発で148回を投げて135奪三振、7勝9敗の成績を残した。
迎えた02年、AAでの安定した投球が認められて、AAAに昇格。勝ち星が伸びていないのが気になるところではあるが、メッシュ同様先発5番手枠を争う若手となるだろう。よほどのことが無い限り来季はタコマ修行かも。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
San Antonio AA 15 3 10 3.64 0 84 28 60 3.00 6.42
Tacoma AAA 9 2 4 3.80 0 54 21 39 3.50 6.50

スティーブ・ケント 中継ぎ 24歳08/20/78 左投/両打
Steve Kent
99年のドラフト9位、ドイツ生まれの左腕リリーバー。
01年にサンバナディノ(A)で51試合に登板し防御率2.20の好成績を残し、ルール5ドラフトで指名されて移籍。02年はタンパベイでメジャーデビューした。しかし奪三振も多いが、四球も多いというコントロールの悪さが悪い方向にでて、1年で解雇。今回のマリナーズ復帰となった。チャールトンが復調しない場合は、ローズの前に投げる左腕リリーバーの役割を彼に頼ることになる。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Tampa Bay AL 34 0 2 5.65 1 57.1 38 41 5.97 6.44

アーロン・テイラー 抑え 25歳12/19/77 右投/右打
Aaron Taylor
身長2メートル、体重104キロ。体もでかけりゃ態度もでかい、将来のクローザー候補。それまで先発で芽が出なかったが01年にクローザー転向後大ブレイク、02年はサンアントニオ(AA)での活躍が認められて9月にメジャーデビューした。
90マイル中盤の重い球をコンスタントに投げ、最速98マイルまでなげられる。またスライダーとスプリットのキレもなかなか。
なにより負けん気が強く、メジャーデビュー戦ではAロッド、Rパルメイロというリーグを代表するテキサスの中軸に2打席連発を喰らった。しかしその後の対戦ではAロッドに真っ向勝負し、スプリットで三振を奪っている。
メジャーでも通用することに自信を深めたのか、ベネズエラ冬季リーグでも20試合に登板2勝0敗5セーブ1.93、18回2/3を投げわずか3四球、そして24奪三振で被打率.211とさらなる成長を見せている。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Seatle AL 5 0 0 9.00 0 5 0 6 0 10.80
San Antonio AA 61 4 3 2.34 24 77 34 93 3.97 10.87

ジェフ・ヒーバロー 先発 25歳01/13/78 右投/右打
Jeff Heaverlo
99年地元ワシントン大からのドラフト1位入団。
鋭いスライダーと2種類の速球が売りの将来のエース候補。
00年はカリフォルニアリーグのランカスター(上のクラスのA)で27試合に先発し、14勝6敗4.23の好成績を残しタコマ(AAA)でも2試合に先発。翌01年はサンアントニオ(AA)で27試合に先発し11勝6敗3.13と順調に成長してきた。そろそろメジャーデビューも考えられていた02年のキャンプ中に右肩を負傷。手術をして今季は1試合も登板できなかったが今年のキャンプからは復帰する見込み。
先発5番手争いに参加してくると面白い。
注:下のデータは01年のものです。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
San Antonio AA 27 11 6 3.13 0 178.2 40 173 2.02 8.74

ブライアン・スウィニー 先・中 28歳06/13/74 右投/右打
Brian Sweeney
96年に独立リーグからプロ入りした遅咲きの右腕。
01年はサンアントニオ(AA)で9先発4勝2敗4.44、28リリーフ3勝2敗1セーブ3.19の成績を残した。特に7月には1先発を含む9試合に登板し、2勝0敗0.90の好成績をおさめた。02年は30登板中23先発と先発登板が中心だったが、ベネズエラ冬季リーグではリリーフ中心に29試合(7先発)に登板し5勝3敗5セーブ2.39という成績を残している。
夏男がキャンプから好成績をおさめれば先発5番手、もしくはロングリリーフのポストが見えてくるかも・・・年齢的にもラストチャンス。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Tacoma AAA 30 9 5 3.80 2 142 28 113 1.77 7.16

ケン・クラウド 先発 28歳01/09/75 右投/右打
Ken Cloude
97年若干22歳でメジャーデビュー。3年間で71試合(45先発)登板、16勝16敗6.52とまずまずの成績を残している。特に98年は1年間ローテを守り30試合先発8勝10敗6.38の成績を残し期待されたが、99年はブルペン・先発・タコマ(AAA)を転々とした。
翌00年は右ひじを痛め、トミージョン手術を受けた。01年はさらに左足を痛め1試合も当番できず。
02年怪我から復活し、約2年ぶりに登板したクラウドだったが15先発で3完投と完全復調の模様。課題だったコントロールも与四球率1.95と克服。キャンプでの活躍次第ではローテ入りも見えてくるか?
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Tacoma AAA 15 9 4 2.34 0 92.2 20 52 1.95 5.08

以下来春でのメジャー入りは可能性薄いけど、一応・・・

レット・ジョンソン 先発 23歳06/06/79 右投/左打
Rett Johnson
将来のローテ候補ではあるが、03年春の時点でのメジャーデビューは可能性が低いだろう。02年は全試合先発登板。まずサンバナディノ(A)でカリフォルニアリーグの打者を.199に抑えこんで、AAにに昇格。そこでも21試合全てに先発した。
90マイル前半の直球ながら、抜群のコントロールと、鋭いスライダーと変化球が持ち味。アリゾナ秋季リーグでは、リリーフで10試合4勝2敗5.19打たれたが、17回1/3で4四球、18奪三振と持ち味のコントロールはしっかりとアピールした。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
San Bernardino A 7 3 1 3.65 0 37 11 34 2.68 8.27
San Antonio AA 21 10 4 3.67 0 117 53 104 4.08 8.00

アーロン・ルーパー 中継ぎ 26歳09/07/76 右投/右打
Aaron Looper
97年のドラフト30位指名の選手。
02年はサンアントニオ(AA)で6月20日まで28試合にリリーフ登板し46回をなげてわずか2失点(防御率0.39)と好成績を残した。
02年のマリナーズマイナー選手MVP
しかしアリゾナ秋季リーグでは12試合0勝2敗6.43とふるわなかった。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
San Antonio AA 57 6 1 2.28 0 90.2 30 73 2.97 7.24

スコット・アッチソン 先発 26歳03/29/76 右投/右打
Scott Atchison
98年のドラフト49位指名の選手。
毎年なにがしかの故障を引き起こしている。今年は27試合中21試合に先発したが、ベネズエラ冬季リーグでは16登板のうち先発は2試合のみ。33回を投げて1勝2敗1.36、26奪三振でわずか3四球という内容が評価されてのキャンプ招待ではないだろうか?
あまり期待せずに、活躍すればラッキーといった感じで見守るのがいのではないだろうか?
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Tacoma AAA 27 5 10 4.63 2 124.1 31 112 2.24 8.11

ブライアン・ファルケンボーグ 先発 25歳01/18/78 右投/右打
Brian Falkenborg
96年オリオールズのドラフト2位右腕。
勝ち星こそ伸び悩んだものの、まずまず期待通り結果を残し99年には2試合だけながらメジャーデビューを果たした。
しかし迎えた00年3月に右ひじを痛めてトミージョン(腱移植)手術を受けて、シーズンを棒に振りマイナーリーグのルール5ドラフトでマリナーズ入り。01年はリハビリをしながらタコマ(AAA)とサンアントニオ(AA)で20試合に先発して7勝10敗5.04の成績を残した。そして完全復活を目指して迎えた02年はタコマで先発ローテにはいって順調な2ヶ月を滑り出したが、再び右ひじ痛に悩まされて戦線離脱をした。速球は94マイルくらいだが、コントロールで勝負するタイプ。
キャンプでの活躍次第ではメジャー定着もあるかもしれないが、まず健康状態をクリアしていかないと・・・個人的にはやさしくてひ弱そうな顔をした男が、セーフコのマウンドに上るのを見てみたいのだが。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Tacoma AAA 9 4 4 2.74 0 49.1 13 42 2.37 7.66

ティム・ハムラック 中継ぎ 26歳11/14/76 左投/左打
Tim Hamulack
このオフにマイナーリーグFAでマーリンズ傘下から移籍。95年にドラフト32順目でアストロズ入団。99年にはミシガン(A)で奪三振王に輝いている。
対左への被打率.246、対右では.253とあまり変わりなく抑えている。
*ごめんなさい、このオフにチームがマーリンズ傘下からレッドソックス傘下にかわったみたいで、オフィシャルサイトがほぼ壊滅状態で詳しいこと探せませんでした。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
Portland AA 38 8 4 2.88 6 78 29 53 3.34 6.11

クリント・ナゲット 先発 22歳10/25/80 右投/右打
Clint Nageotte
99年のドラフト5位右腕。その年高校をでたばかりのナゲットは、ルーキーリーグで56イニングを投げて7勝2敗0.75、203人の打者と対峙して10四球119奪三振と格の違いを見せつけた。
そして昨年も190センチを越える長身から投げ込まれる90マイル以上のムービングファーストボールと右打者殺しのスライダー、そして切れのいいスライダーで取るも取ったり214奪三振。これはリーグ、そして全マイナーの投手でNo1の数字だ。
キャンプでどこまで残れるかは分からないが、マイナーで開幕することになってもサンアントニオ(AA)での成績次第ではシーズン途中に昇格ということもありうるかもしれない。
Team Rank G W L ERA SV IP BB SO BB/9 SO/9
San Bernardino A 29 9 6 4.54 0 164.2 68 214 3.72 11.70

その他、来春は無理でも将来は楽しみな選手
Matt Thornton,Travis Blackley,Julio Matteo,Allan Simpson,Mark Watson

■独立リーグ編■

表の見方:左から名前、ポジション、年齢(誕生月/日/年)、利き腕、02年成績
下段にはいって、顔写真、名前(英語)、所属チーム(リーグ)、紹介文
リンクは02年所属チームのオフィシャルサイト

フィル・ウィリンガム 外野手 24歳12/29/78 右投/左打 83試合.360/15HR/86打点
Phil Willingham Richmond Roosters(Frontier League)
131安打はリーグ新記録。また打点(86打点)、三塁打(8)、長打率(.580)、長打(42)、得点(75)はそれぞれリーグトップでMVPと新人王をダブル受賞。
チャンピオンシリーズ最終戦では、リーグ史上に残る特大HRを放ってチームの2連覇に貢献した。また36盗塁(失敗6)と足もあり、積極的な走塁も持ち味。強肩をいかした守備も見るべきものがある。もしかすると将来のスターとなるかもしれない。

グレッグ・ジェイコブズ 外野手 26歳10/9/76 右投/右打 85試合.382/18HR/91打点
Greg Jacobs Long Beach Breakers(Western Baseball League)
打率.369と打点78、長打44本はリーグ1位、16本塁打と106安打は3位。そして長打率.643、出塁率も.447と強打者がずらりと並ぶWBLの中でも飛びぬけた打撃成績を残し、17盗塁(失敗6)と足もあるようだ。外野として76試合に出場しエラー6というのも悪くない数字で守備に穴があるわけでもなさそうだ。
本塁打(22)と長打率(.668)でリーグ1位だったVサンチェス捕手に敗れて惜しくも最優秀選手には選ばれなかった(2位)が、パワフルな打撃でリーグNo1外野手に選ばれている。

ブライアン・ヘアストン 投手 22歳06/09/80 右投/右打 36試合3勝3敗3.70
Bryan Heaston Richmond Roosters(Frontier League)
ユニオン大出身。最終学年時には11勝2敗2.05の成績を残し、完投10、1試合11奪三振、1シーズン90奪三振、通算防御率2.38は学校記録。NAIAの全米オールスターチームの2ndチームにも選ばれている。しかしドラフトでは指名されず独立リーグ入り。
ルーキーながら36試合にリリーフ登板し3勝3敗3.70、41回1/3を投げて43奪三振(31四球)。大学時代は92マイル程度だった速球が97マイルまで計測した。
あだ名はブルドッグ。

ボビー・マドリッシュ 投手 26歳02/28/76 左投/左打 18試合11勝4敗2.30
Bobby Madritsch Winnipeg Goldeyes(Northern League)
98年レッズにドラフト6位指名され、ルーキーリーグ(1Aの下)で14試合(13先発)7勝3敗2.80の成績を残すが、肩の手術をして99年は登板できず。00年に復帰しルーキーリーグで6試合1勝1敗2.01、Aでは2先発10イニングで1失点(0.90)だったが解雇。
01年はテキサス独立リーグ入りし、転々とする。02年はウィニペグで19試合(18先発)11勝4敗2.30の記録を残し、125回1/3を投げて153奪三振(36四球)、被打率は驚異の.205。8月には6試合41回を投げ4勝0敗0.66・62奪三振で月間MVPに選ばれている。


今年は真面目なこともやります。
マママママリナーズ