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選手迷鑑〜2003〜
野手編

ウィルソン 6 Dan Wilson 捕手
新鋭捕手デイビスの加入により出場機会が減ってしまうのかと思われた昨年、前半戦から好調を維持し高打率をキープ。最終的にはさがってきたものの、終わってみれば打率.295とキャリアハイの成績を残した。しかし出塁率はわずか.326、HR6本と20本打てる捕手と期待されてマリナーズ入りした頃よりはさすがにパワーは落ちた。
チャンスでの勝負弱さも目立つだけに、勝負強い打撃を期待したい。守備では投手陣から絶大な信頼を得ている。肩は強くないが、アイスホッケーのゴーリーとしてもならした勇敢なブロックで本塁を死守する。
そしてなによりチームを愛し、オフに契約がきれたがFA申請をせずに、チームと2年700万ドルで真っ先に再契約した。まだまだ33歳、老け込むには早すぎる。
デイビス 13 Ben Davis 捕手
Cシリングのノーヒットノーランをセーフティバントで妨げて、逃げるようにマリナーズに移籍してきた昨年。残念ながら2年連続での『快挙』とはならなかったが最初はただの大型扇風機かと思われた打撃が終盤になるにつれ向上。80試合の出場ながら7HR43打点、得点圏打率.300と好成績を残し期待をもたせた。強肩強打の将来のマリナーズの正捕手候補。
Mark Christopherというかわいらしい本名を持つのは、母親の強い意向。しかしそれでも「Ben」と名づけたかった父親が「Ben」と触れ回ったため通称は「ベン」となったというかわった経歴を持つ。
また高校時代はバスケットでも活躍し、あのLAレイカーズのスーパースターコービー・ブライアントのライバルだった(今でも親交がある)というのだから驚きだ。
足が長いわりに足が速いわけじゃないのはご愛嬌。ただしソックスをだすバランスが悪くてものすごく気持ち悪いので注意。体の割にものすごく小さいプロテクター、マスク越しにもはっきりと見える「男前…なのかどうかわからない」微妙な顔。そして佐々木が締めたときにみせる「宮迫です!」のパフォーマンスも注目だ。
オルルッド 5 John Olerud 一塁
リラックスした打撃フォームから繰り出す広角打法と数々の送球エラーをキャッチしてしまう守備はまさにチームの中心。インテリジェンスな顔立ちは医者一家の面影か?
守備のときでもヘルメットをかぶっているオルルッドだが、実は大学在学中に脳腫瘍の大手術をうけているためで、プロ入りもかたくなに拒否していたがPギリック(現マリナーズ、当時ブルージェイズGM)の再三の説得によりプロ入り。その年に早速メジャーデビューを果たした。92,93年にはブルージェイズで世界一も経験。93年には首位打者も獲得した。
オフに契約がきれてFAとなったが2年1540万ドルで問題なく残留。.300/22HR/102打点の成績を残した好守の一塁手としては破格の契約となったが、地元割引が大きくものを言った。
シーズン終盤には「家族と過ごす時間を大切にするために2年で引退する」ということも示唆している。まだ34歳とまだまだやれるが、絶頂期での引退となることを望んでいる。
スリムな体形をしているがそれは太らない体質のため。実はチーム一の大喰らいで、いつでも口をもぐもぐさせているという。
ブーン 29 Bret Boone 二塁
ダブルプレーのときに一塁へ送球する際のエビ飛び(?)送球、2ストライク後の極端なオープンスタンス、そしてマリナーズ1のビッグマウスと特徴満載のブーン3兄弟の長男。ちなみにブーンパパはレッズの監督で、弟アーロンはレッズの中心選手。
たしかにビッグマウスだが『勇敢フジ』が捏造し、日本のマリナーズファンに誤って植え付けられたイメージのような「ひがみ野郎」ではない。念のため。
01年の大活躍から4年年俸800万ドルの『ゴールデン契約』を勝ち取ったが昨年は案の定序盤戦絶不調。しかし終盤戦調子をあげて数字のつじつまを合わせたのはさすが。
もう一度01年のような大爆発が見てみたいものだ。今年はユニット『トリプルストッパー』を脱退する予定。
シリロー 9 Jeff Cirillo 三塁
昨年マイナーMVPのDスターク(結局昨年11勝4敗)等とのトレードで大きな期待と『ゴールデン契約』をひっさげてコロラドから加入した好守巧打の三塁手。
しかし開幕か大きく躓き大スランプにはまりこんで結局抜けることができずにシーズンが終了した。チャンスでことごとく打てなかったり、それならば…と小技が上手いとのことなのでバントやらせたらを失敗したり、と完全にチームの足をひっぱった。
シーズン終了後に新監督Bメルビン(昔の同僚)を迎えて「いい人でやりがいがある」と発言したまでは良かったが、前監督ルー・ピネラのことをぼろくそにいった(シーズン中はゴマ擦っていた)のはいただけない。ハエ男キャラとしてデビューを希望しているのだろうか?
ユニット『トリプルストッパー』のリーダーを勤める。
ねずみ男 8 Carlos Guillen 遊撃
毎年少しづつではあるが課題の打撃を成長させているのは期待が持てるが、なんといっても昨年は得意の守備が大きく乱れた。今年も同じようだと来年同じユニフォームを着ている補償はないと思うべきだろう。
「今年は健康だぜ」ってことで『健太』というありがたい名前を貰ったにもかかわらず、飲酒運転&スピード違反で逮捕されたり、またまた得意の怪我をしたり…で結局『健太』になりきることができなかった。
状況に応じて流し打ちをしたりと意外と小技がきくが足が速くないのが惜しい。打撃だけでいくと中途半端なので1軍半くらいの選手なのかもしれない。が昨年の打球の伸びやチーム1位の三塁打数などをみると中長距離打者として開花しそうな予感も…
ウィン 2 Randy Winn 外野 新加入
監督ルー・ピネラとのトレードでデビルレイズから加入した期待の外野手。デビルレイズではセンターを守っていたが、マリナーズではレフトを守ることになりそうだ。足をいかした守備範囲には定評があるが肩は弱め。
デビルレイズで1番、3番を打ちオールスターにも出場したがメルビン監督は2番起用をする見込み。三振がやや多いのが気になるが、2番打者ならばまだ許容範囲だろう。
昨年14HRとわりとパワーもある。
三振王 44 Mike Cameron 外野
チームのスーパースターだった怪我Jr(トレード要求した)とのトレードで加入したため最初は地元の視線も冷たかったが、その明るいキャラクターとファンサービスの良さであっという間にチームの人気者になった。俊足を生かした広い守備範囲と、球際での強さが目立つ好守のセンター。また走塁では後半戦『少ない出塁機会』ながら走りに走ってイチローとならんでチームトップの31盗塁を記録。守備と走塁では文句なしなのだが…
昨年はキャンプ中から「大ブレイク間違いなし」と数々の記者から太鼓判をおされ、序盤戦までは3割5分前後の高打率をキープ。ついに大器が花開いたか?と思わせた。
しかし1試合4打席連発以降一気に調子を落として結局打率は.239と低い数字に終わった。また三振数176はビューナーのチーム記録を更新して見事「三振王」を襲名。
チームトップの25HRを放った長打力は捨てがたいだけになんとしてもボールにバットを当ててもらいたいものだ。
変則複数年契約のため今季の年俸は741万ドル。さてこの年俸に見合うだけの活躍ができるかどうか?
イチロー 51 Ichiro Suzuki 外野
もはやシアトルマリナーズの顔となったご存知日本が生んだスーパースター。得意技は一塁までの驚異的なスピードから生み出される内野安打。相手守備陣は一時も気を抜けない。
昨年序盤戦は球をじっくり見てリードオフの役割を見事果たし、高打率、高出塁率をキープした。盗塁王をとったスピードも健在で今年もマリナーズに死角はないか?と思われた。
しかしヤンクス戦で膝を強打してからそのスピードに陰りが見え、終盤戦ではスランプから「早打ち、セカンドゴロ」急激に増え、チームもプレーオフ出場を逃した。
文句無く『球界を代表するリードオフ』といいたいところだが、自分の調子が下降気味になると個人プレーに走ってしまうところと二塁へ滑り込む際に外側に流れてしまうのが難点。
とはいえ守備力、打力、走力ともMLBのトップクラスに属することは誰も否定できない。昨年リードオフでありながらリーグ最高の27敬遠をうけたチャンスでの強さは折り紙付き。今年もマリナーズ打線の中心として期待がかかる。
叔父様 11 Edger Martinez 指名
どんなに鈍足でも一生懸命走る姿が印象的なミスターマリナーズ、エドガー叔父様。昨年も見事9年連続となる盗塁を決めた。テディーベアのような容姿と芸術的なバッティング。シアトルファンが愛してやまない叔父様も昨年怪我に泣かされた。
生まれつきの斜視で、ともすると右目が見えなくなってしまい遠近感がつかめなくなってしまうというハンデを背負いながらの通算打率.317はまさに打撃職人。若手選手の生きた教材となるコーチとしての役割も期待されている。
「ホームランより二塁打が好き」という戦う男40歳がマリナーズ一筋17年目、そしてキャリア最期になるであろうシーズンへ挑む。
便利屋 4 Mark McLemore 内外
エンドランのサインを見落とす、エンドランのときに空振りをする…など大ポカも笑って見過ごしてあげたくなっちゃう陽気な38歳おっさんメジャーリーガー。投手、捕手、一塁以外ならどこでも守る一家に一台ならぬ一チームに一人欲しいユーティリティープレイヤー。
さすがにヘッドスライディングの数も減ったが、それでも頭から塁へ滑り込み、とんだヘルメットからあらわれるハゲ頭がすっごくチャーミング。
昨年はプロ17年間で自身初めてとなる満塁ホームランを放ち連続未満塁ホームラン記録を5348打数(歴代2位)でストップさせた。
今年はショートのバックアップとしても期待されているようだが膝をいためてから内野守備の俊敏性には疑問符がつけられているだけに、はたしていかがなものか?
三塁打&敵の送球エラーで一気にホームまでかえってきたときに「野球の塁が4つまででよかった」とコメントするなどユーモラスなキャラクターはマリナーズベンチになくてはならない。スイッチヒッターだけど『右打席は全くダメ』というエセスイッチヒッターなので要注意。
コルブラン 28 Greg Colbrunn 一・指 新加入
マリナーズが代打の切り札として獲得した男前一塁手。
左投手が先発のときにオルルッドにかわってファーストを守るシーンも見られる可能性が高い。本来はサードだったためサードのバックアップとの期待もあったが右ひじを手術して以来送球に不安があるため実際は守れないようだ。
昨年MLB第1位の代打打率.364、対左打率.368は代打不足に泣いたマリナーズにとってこの上ない新戦力となった。
メイブリー 47 John Mabry 内外 新加入
かつてマリナーズにも在籍した左の代打。コルブランとの代打コンビでベンチに厚みを持たせる。
昨年の代打打率.357はコルブランに次いでMLB第2位。対右投手も.287/10HR/41打点と好成績を残しており、左右の代打コンビとしてマリナーズベンチの切り札になるに違いない。
また内外野どこでも守れ(ただし守備力は問わない)、登板をしたこともあることからユーティリティーとして使うことも可能である。
ロバ君 16 Willie Bloomquist 内外
昨年9月にメジャー昇格してきて大ブレイクし、ファンの期待を集めた若手ユーティリティー。もともと内野手だったが出場機会を求めて昨年から外野転向した。俊足を生かした代走という使われ方もあるだろうが、ユーティリティー、代走ともに先輩の便利屋がいるので2番手という感は否めない。まだまだ成長する逸材ということで出場機会を増やすためマイナーにもう1年送るという話も出ていたが、"人員不足"という消極的な理由により開幕メジャー入りが決まった。
ショートを補強できなかったという都合上、ショートのバックアップとしても使われることも増えるだろうが、(くどいようだが)守備はあまりお勧めできない。
その一見おっとりとした顔からロバ君と名付けられたが、脚の速さはサラブレット級だ。
サンチェス 1 Rey Sanchez 遊 新加入
移籍期限までにマリナーズが補強した唯一の選手。
トッププロスペクトJレイエスが育つまでの穴埋めとして余り期待されずに雇われたメッツではまったく振るわなかったがマリナーズに移籍してからは持ち前の守備力と堅実な打撃がよみがえりチームの勝利に貢献している。
怪我がちなねずみ男のバックアップとしてタダ同然でもらってきた35歳だが、獲得した直後にねずみ男の怪我→好プレー&巧打とチームの穴を見事に埋めてくれた。
昨年終盤の守備を見る限りもう下り坂かと思っていたが、まさかまだこれほど守れるとは、そしてまさかマリナーズにくるとは思わなかった期待を大きく裏切ってくれた選手。

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