ロースタールールとFA

1選手枠
2故障者リスト
3オプション
4ウェイバー
5譲渡予定選手
6マイナーからの昇格
7後日決定選手
8ルール5ドラフト
9ベテラン選手
10トレード期限と休止期間のトレード
11フリーエージェント
12給料調停
13フリーエージェント保証ランク



1選手枠
・ベンチ枠は開幕までは40人、9月1日までは25人、そしてそれ以降は40人とする。

2故障者リスト(DL)
・DLには15日と60日がある。15日DLに入れればその選手は25人枠に、60日DLに入れたら40人枠にカウントされない。
・選手は医者の診断のもと、故障と認定されなければDL入りはできない。
・10日前までなら日付を戻してのDL入りは可能。ただしその日にちは最後に出場した試合よりあとでなくてはならない。
・15日DLから60日DLへの移動はいつでも行えるが、逆は行えない。
・DL入りした選手は調整のためマイナーで野手なら20日、投手なら30日まで調整出場することができる。

3オプション
・18歳以下でプロ入りした選手は4年間、19歳以上でプロ入りした選手は3年間はチームに保有権がある。しかしそれ以降は40人枠に入れなければ、ルール5ドラフトの対象になる。
・『1オプションシーズン』とはオプションが行使される1シーズンという意味の造語。
・『1オプションシーズン』が行使されると、その選手はシーズン中何度でもマイナーとメジャーを往復できる。
・選手が25人枠からマイナーに落とされるときで、かつ40人枠に入れておきたい場合『1オプション・シーズン』を行使する。
・25人枠が40人に拡大される春季キャンプ中に40人に選ばれた選手を「25人枠ではなく、40人枠にいれる」場合も同様に『1オプションシーズン』を行使する。
・『オプションシーズン』を3つ行使された選手はオプション切れを起こす。その選手を次回マイナーに落とすときには、ウェイバーを通過しなければならない。

4ウェイバー
・ウェイバーは選手の権利を守るためにある。
・ウェイバーにかけられた選手は、3日間ほかのチームから獲得されなければ、『ウェイバーを通過した』ことになる。
・選手がウェイバーを通過すれば、チームは3つのうち1つを選ぶことがでる。
a/選手をマイナーにいかせる(ベテラン選手は選手の同意が必要)
b/彼の保有権を放棄して他のチームが獲得できるようにする
c/他のチームへトレードに出す(7月31日の移籍期限以降にトレードを行う場合はウェイバー通過が必要)
・ウェイバーにかけた選手を獲得しようとするチームがある場合、元のチームはウェイバーにかけることを取り消してもよい。
・チームが取り消さない場合、選手を獲得するチームは以下の基準によって決められる。
a/1つのチームが獲得しようとする場合はそのチームが獲得する。
b/同リーグの2チーム以上が獲得をしようとする場合は、順位が低いほうが獲得をできる。
c/異なるリーグの2チーム以上が獲得しようとする場合は、同じリーグのチームが優先される。
・開幕30日以前ならば前年の成績が基準となる。

5DESIGNATED FOR ASSIGNMENT(譲渡予定選手?とりあえずDAと略します)
・選手とDAにしたとき、その選手をどうするか決まるまでの間、チームは選手枠を開けることができる。
・ウェイバーを通過するまでのしばしの間、選手はDAにできる。
・他のチームにトレードに出そうとしている選手も、DAにできる。

6マイナーからの昇格
・40人枠にはいっている選手がマイナーから呼び戻されるとき、契約も呼び戻される。
・40人枠に入ってない選手は新たにメジャー契約をする。そのときにもしチームの40人枠がいっぱいならば、誰かを解雇しなければならない。

7後日決定選手
・チームはあとで選手が決まるトレードを行ってもよい。
・ただし、6ヶ月以内に決定しなければならないこと、交換されるチームと同じリーグで出場していないという2つの制限がある。
・故障者リストに入っている選手は『後日決定選手』とする。なぜならば故障者リスト入りしている選手は、それが開けるまではトレードできないからである。

ルール5ドラフト
・40人枠から漏れた選手で球団に保有権がない選手は、シーズンオフにルール5ドラフトの対象となる。
・ルール5ドラフトで獲得した選手は次の1シーズン25人枠かDLにおいておかなければ、元のチームが取り返すことができる。
・元のチームがそれを選択しなかった場合、選手はウェイバーに移され別のチームが獲得することができる。ただし新しく獲得するチームにもルール5ドラフトのルールが適用され、25人枠に入れておかなければならない。
以下年毎にかわる可能性があるルール
・ルール5ドラフトはウィンターミーティングの最終日に行われ、40人枠に空きがなければ参加できない。
・ルール5ドラフトで指名した選手はチームに50000ドルの保証を払い、もし元のチームが取り返す場合は25000ドルを払わねばならない。

9ベテラン選手
・メジャー登録(25人枠)されていない期間が20日以内の場合、そのシーズン、1フルシーズンメジャー登録されたとみなす。
・5フルシーズン以上メジャーに在籍した選手は、選手の同意がない限りマイナーに落とすことはできない。
・複数年契約中の5シーズン以上メジャーに在籍した選手は、シーズン前にトレード要求をしてもよい。
・10シーズン以上メジャーに在籍した選手で、最近5シーズンで同じチームに在籍し続けた選手は、本人の意思なしでトレードすることはできない。

10トレード期限と休止期間のトレード
チームはシーズン終了から7月31日の午後5時(西時間)までの間にウェイバーを通さずにトレードを行うことができる。8月1日午後5時(西時間)からレギュラーシーズン終了までの間にトレードを行う場合ウェイバーを通過しなければならない。

11フリーエージェント(FA)
・メジャーで6シーズン以上登録された選手はFAの権利を得る。
・マイナーリーグFA
・マイナーで6シーズン所属し、40人枠に選ばれなかった選手はマイナーリーグFAとなる。
・マイナーリーグFAの選手とチームが契約する場合は6年までの長期契約を結ぶことができる。

12給料調停
・基本的に3フルシーズン以上メジャーに在籍した選手は給料調停権を得る。しかしそれに足りなくても調停権を得る『スーパー2』と呼ばれる選手もいる。
・『スーパー2』とは、3シーズンに足りない日が86日以内で、成績が全2年目・3年目選手のトップ17%以上でなければならない。

13フリーエージェント保証ランク
・各シーズンオフに全てのメジャーリーガーは「the Elias Sports Bureau社」によって最近2年の成績をもとに順位付けされる。そして各ポジションごとに順位が決められて、タイプA、タイプB、タイプCとわけられる。
タイプAは各ポジションの上位30%、タイプBは31-50%、タイプCは51-60%が位置付けられる。このランク付けは数字による区分で、タイプBよりも優れているタイプC選手がいるかもしれないが、このようにシステムは働く。

調停リストにいれていたFA選手を失ったチームは、そのランクによって保証としてドラフトの指名権を得ることができる。
・タイプA
選手が契約したチームの1順目の指名権+保証ラウンド(1順目と2順目の間に行われる)を得る。ただしそれが上位15番目以内ならば2順目になる。
・タイプB
選手が契約したチームの1順目の指名権を得る。ただしそれが上位15番目以内ならば2順目になる。
・タイプC
2順目と3順目との間におこなわれる保証ラウンドでの指名権を得る。

チームが期限(12月7日)までに調停リストにいれなければその選手の保証は得られない。そして翌年の5月1日までチームとは再契約できない。調停リストに入れた場合、他チームと契約したときに保証を得ることができるが、他チームと契約できない場合はそのチームに残留することとなる。その際に合意に至らない場合、調停により1年契約となる。