MLB.com/Jim Streetさんの記事より マリナーズ春季キャンプへむけて 過去に書いた文章、選手迷鑑などとかぶる部分も少なくないですが、補償つきの(笑)Streetさんのすっきりまとまった文章だったのでいちおう訳してみました。(変な訳になってるかも…) Fredy Garcia メジャーデビュー以来4年間で築き上げた成績60勝29敗はメジャー最高クラスと評価されている。しかしオールスター後は5勝5敗5.66と後半戦大きく躓いた。プライス投手コーチはキャリア最低の30本塁打を浴びたことについて「1年前よりも低めに集めるべきだ」と語った。もう一つの課題は彼がマウンドで冷静にいること。感情的になればなるほど状況は悪くなってしまう。 Jamie Moyer 年齢なんて言葉は経験豊富なこの左腕投手にとって何も意味しない。01年38歳にして初の20勝という球界最高齢記録をつくったモイヤーは、前年以上に安定した投球をみせたが打線の援護がなく13勝8敗という成績に終わってしまった。うち3度は、わずか1失点投球をしながらの援護が無かったケースで2敗を喫している。96年にレッドソックスから移籍して以来モイヤーが6年間で残した98勝48敗という成績は、チーム最高の成績である。オフにはFAとなったが本人にとっても希望どおりの、そしてシアトルとしてもモイヤー基金(チャリティー基金)を地元にとどめておくことができる3年契約を結んだ。 Joel Pineiro シアトル記者協会が選んだ2002年最優秀投手にえらばれた24歳の右腕。最初はブルペンで好成績(9試合で1勝0敗0.50)を残し、その後ローテーションにはいるとシーズン終了までそこで活躍してきた。鋭いキレの変化球が売りの偉大な挑戦者。 Ryan Frankin 昨シーズンを安定感ある成績でまとめたことにより、03年は先発ローテ候補として名前を連ねた。彼はブルペン投手としての能力を見出されていたが、彼の最優先希望は先発。昨年の12試合の先発での4勝5敗3.91という好成績が、今年の先発ローテーション入りへのいい試金石になるのではないだろうか。 Gil Meche 2年間怪我に泣かされつづけてきた右腕がついに先発ローテに戻ってくる準備ができた。メッシュは先発5番手を狙うべく、ベネズエラ冬季リーグですばらしい成績を残し強烈にアピールした。 Ken Cloude 怪我に泣かされたもう一人の右腕。肘の滑液嚢(のう)炎で離脱する前はタコマ(3A)で安定した成績を残していた。本来は先発メンバーを期待されているが、今年はロングリリーバー、ミドルリリーバーとしてテストする模様。 Jamey Wright メジャー通算6年の実績をもつこの大器の開花はプライス投手コーチの今春お気に入りのプロジェクトである。昨年ブリュワーズの先発ローテ上位でスタートしたが、才能を発揮することができず、結局カージナルスにトレードされてシーズンを終了した。カージナルスのコーチDダンカンによると、ライトはあとは成功するだけだという。 Bobby Madritsch マリナーズがローテーションに(モイヤーに続く)もう一人の左腕をいれるとしたら、そのトップに位置するのが独立リーグから獲得したマドリッシュだろう。彼は昨年ノーザンリーグ(独立)のウィニペグで19試合に登板し11勝4敗2.30の好成績を残し、リーグ記録の153奪三振を記録。この26歳の左腕はかつてのレッズのドラフト6位、キャンプで大化けする可能性も考えられる。 Rafael Soriano 外野手からコンバートされた投手は昨年メジャーに初めて登板し最初は大活躍して期待された。しかしメジャーそんなに甘くはなく、第2の変化球(第3の球)がない彼は大成功とはいえない苦い経験となった。チームとしては彼にロングリリーバーとして大きく期待している。 Kazuhiro Sasaki セーブの球団記録をもつこのクローザーの唯一の懸念は右ひじの状態が100%であるかどうかだけだ。シーズン終了1ヵ月後に日本で遊離骨(ねずみ)を2つ除去した。マリナーズは決して彼を急がせないだろうが、3月25日の開幕戦に間に合うことは必須条件だ。 Arthur Rhodes パワフルでありながら完璧なコントロール、昨シーズンは球団史上最高の左腕リリーバーとなった。彼が01年、02年の2年間で記録した成績は驚異的だ。:18勝4敗、防御率2.03、137回2/3で164三振、25四球。昨シーズンは左打者を被打率.158に抑え込み、比較的打たれた右打者であってもわずか被打率.215の成績だった。 Jeff Nelson 右ひじの故障に苦しんだ02年、来年はポストシーズンにMLB.comの記者とはならず(昨年はマリナーズが出場できなかったため、ポストシーズンの特別記者となった)に昔の姿に戻らねばならない。彼が69試合のリリーフ登板で2.76の防御率をほこっていた2年前(01年)の右腕サイドスローに戻ることをマリナーズは期待している。 Shigetoshi Hasegawa バットタイミングとはまさにこのこと。シギー(長谷川のあだ名)はエンゼルスで5年間働きつづけたがプレーオフにすら出場できなかった。そして昨年それにより近いと思われていたマリナーズと契約した。しかし古巣エンゼルスがワールドシリーズを制覇。多分昨年は長谷川にとってキャリア最高(8勝3敗)のシーズンとなるだろう。彼はロングリリーフもミドルリリーフもショートリリーフもこなすチームには欠かせない貴重な戦力である。 Norm Charlton (タフガイということで)『保安官』というあだ名で知られるこの左腕リリーバーだが、彼は9つの命を持っているようにみえるので、『ノーム・キャット(猫は9つの命を持つという言い伝えがある)』というあだ名のほうが適切かもしれない。昨年1月に肩腱板の手術をしてもう引退かもしれないといわれていたが、シーズン中必死でリハビリに取り組み9月には復帰する準備が整った。今年で40歳になるが、今年のシアトルブルペンのカギとなるだろう。 Aaron Taylor 将来のクローザー、セットアッパー候補のこの右腕は、やがてネルソンの役目を引き継ぐことになるだろう。昨年サンアントニオ(2A)でクローザーとして77回をなげて93個の三振を奪って脚光を浴び、最終盤ではメジャーに昇格して6三振奪って無四球とコントロールを証明した。多分彼がメジャーで本格的に活躍するのは1年後となるだろう。 |